「買い物どうしてるの?」 車なし移住生活の実態

こんにちは!たまおです。

奥多摩町に移住したことを友達に話すと、

移住したってことは、車買ったの?

買ってないやで!

え、買い物どうしてるの!?!?

という強めの疑問をたびたび受けます。

あまり奥多摩町に遊びに来慣れていない人からすると、買い物事情はイメージが沸かないことの1つですよね。

※以前に書いた「奥多摩移住 を選んだ理由」という記事でも「車がなくても生活できる」という点に触れたので、興味がある方はご覧ください。

僕は自動車・二輪共に運転免許を所持していますが、移住先を決める際に「車がなくても生活できるか否か」を特に重視していました。

なぜなら、これまで仕事を通じて全国各地で地域住民の声を聴く機会がありましたが、多くのまちで課題に挙げられていたのは「交通弱者」のこと。

※「交通弱者」とは、自動車中心の社会で運転免許や自家用車がなく、移動が制限されてしまう人のこと

都心であれば公共交通が街中を網羅しているため、自動車がなくても生活は成り立ちますが、地方では自動車がないと「交通弱者」になってしまいがち。

近頃、高齢者に運転免許の自主返納を勧める世論の動きも見られるので、「今は運転できるから」と思っていても、「交通弱者」の問題は明日は我が身です。

だからこそ、前提として「車がなくても生活できるまち」で暮らすことが重要だと感じていました。

本記事では、実際にどのようなお店で買い物をして生活しているかを紹介します。

(奥多摩町内の奥多摩駅、古里駅それぞれの視点から紹介)

野菜

さて、野菜という項目からはじまったことから察してください。何でも販売しているスーパーのような場所はありません。

それでも、個々の商店を利用することで、あまり不自由することなく生活ができます。

奥多摩駅

「本橋青果店」

奥多摩駅徒歩3分。奥氷川神社の三本杉のすぐ隣。

店内・店頭にたくさんの野菜が並んでいます。

地元の方や氷川キャンプ場でBBQをする方など、幅広いお客さんが利用しています。

古里駅

「JA西東京 古里経済店舗」

古里駅徒歩3分。青梅街道沿い。

品数はそこまで多くない印象ですが、使用頻度が高い野菜(たまねぎ・にんじん・ねぎ等)は揃っています。

相場以上の野菜もあれば、格安な野菜もあるように感じます。

奥多摩駅

「一松肉店」

奥多摩駅徒歩10秒。駅改札を出てすぐ。

ステーキ用のグレードの高そうなお肉なども販売しています。

「まるにや肉店」

奥多摩駅徒歩3秒。奥多摩ビジターセンターの向かい。

メンチカツやハムカツなどの惣菜を注文すると、その場で揚げてくれます。

古里駅

なし

残念ながら、徒歩圏内に肉屋はありません。

最寄りの肉屋となると、奥多摩駅の「一松肉店」もしくは「まるにや肉店」になります。

しかし、上述した「JA西東京 古里経済店舗」と、後述する「セブン-イレブン 奥多摩古里店」で冷凍肉であれば買うことは可能です。

コンビニ

奥多摩駅

「佐藤商店」

奥多摩駅徒歩5分。氷川大橋を渡って少し進んだ先に立地。

24時間営業ではありませんが、食品や地酒、バーベキューグッズなど幅広く販売しています。

「ニューヤマザキデイリーストア 奥多摩氷川店」

奥多摩駅徒歩6分。「佐藤商店」の少し先。

コンビニとして一通りのものが揃っている印象です。

24時間営業ではない点に注意。

古里駅

「セブン-イレブン 奥多摩古里店」

古里駅徒歩1分。古里駅を出てまっすぐ青梅街道を渡った先。

奥多摩町唯一の24時間コンビニ。VERTERE(バテレ)のクラフトビールや澤乃井も取り扱っています。

それでも不足するものがあったら…

ここまで紹介したように、町内にスーパーはありませんが、大体のものは手に入ります。

それでも、不足するものがある場合は、以下の方法でなんとかしてはいかがでしょうか。

河辺駅に行く

河辺駅は、青梅駅から立川駅方面へ2駅。青梅市内に位置しています。

駅の北口には大きな建物が並び、「イオンスタイル河辺」や「西友河辺店」まで歩いてすぐ。

そのほか、セリア・キャンドゥ・ダイソーといった100円ショップから無印良品まで揃っています。

都心での用事帰りに立ち寄るなどでも活用できると思います。

オンラインショッピングを活用する

Amazon、楽天、Yahooショッピングなど問題なく利用することができます。(Amazonに関しては、当日配送されたことも)

個人的におすすめは「マツモトキヨシオンラインストア」。

町内の各商店でもティッシュやトイレットペーパーといった基本的な日用品を取り扱っていますが、どうしても都心のドラッグストアと比較すると割高です。

かと言って、河辺駅から買って帰るには大荷物。

その点、「マツモトキヨシオンラインストア」はティッシュやトイレットペーパーをドラッグストア並みに安く手に入れることが可能。

送料も1,980円以上購入すれば無料になるため、大変助かっています。

※全国的に配送業の人材不足が深刻化していること、オンラインショッピングを活用することで地域経済が衰弱することには注意が必要です。

マツモトキヨシオンラインストア
「マツモトキヨシオンラインストア」の画面。ティッシュが約300円と安価で購入できる

ネットスーパーを活用する

僕はまだ利用していませんが、町内では「パルシステム」のトラックをよく見かけます。

利用できるもの、できないものそれぞれあると思いますが、少なくとも「パルシステム」は利用可能みたいです。

スーパーで現地購入するよりコストはかかるものの、重たい荷物を持ち帰るといった手間もかかりません。

生活に余裕がある方は、検討してみたらいかがでしょうか。

※オンラインショッピング同様に、配送業の人材不足や地域経済の衰弱については要注意

西友 オンラインストア
西友のネットスーパーで、「奥多摩町」は配達対象エリアに含まれていない

さいごに、正直な感想

「買い物に不便を感じていますか?」と問われたら、

便利ではないけど、不便とも感じていない!!

というのが正直な回答です。

地元の商店で最低限必要なものは間に合いますし、オンラインショッピングや河辺駅で欲しいものは大体手に入ります。

そもそも、休日に電車に乗って欲しいものを買いに行くことって、都心に住んでいたときも定期的にしていたんですよね。(服や家電、雑貨とか)

その範囲が日用品や食料品にも拡がっただけなので、特に抵抗もありません。

何より、移住生活で自由な時間が増えたので、その時間を使ってゆっくり買い物をすることは楽しみですらあります。

ちなみに、GoogleMapだと奥多摩町から一番近くに表示されるスーパーは「TAIRAYA吉野店」です。

石上前駅からそこそこ歩く必要があること、河辺駅と比べると周辺のお店が充実していないことから、今回の記事では積極的に紹介していません。

食品だけで十分という方であれば、こちらを利用するのもあるかもしれません。

古里駅から歩くと片道2時間。奥多摩駅からだと、トレイルロードを歩く必要あるため徒歩での来店は困難

以上、車なし移住生活の買い物事情をご紹介しました!

まだまだ僕が知らない素敵なお店も町内にたくさんあるかもしれません。

移住を検討している方は、ぜひ希望する住居の周辺を歩いて、実際に確かめていただくと良いと思います!!