ダウンシフト でこう変わった(マインド編)

こんにちは!たまおです。

奥多摩町に移住してしばらく経ち、生活にも慣れてきました。

移住前は「お店も少ないし、周りに友達もいないし、生活に慣れるだろうか」という不安がありました。

それも杞憂だったと思うくらい、自然に囲まれる中で毎日たのしく暮らしています。

最近では何気ない瞬間に、

あれ?僕ってこんなマインドだっけ?

と感じることが増えてきました。

どうやら、こちらでのダウンシフト生活で、自分自身が変容しつつあるみたいです。

というわけで、ダウンシフトでこう変わった(マインド編)をとりまとめてみました。

※ダウンシフトという考え方は以下のページにまとめています。

ポジティブな変化

1時間くらいなら遅れても構わんよ

もともと僕は、時間にルーズであることが許せないせっかちな性格をしています。

特に、仕事仲間や妻のようにリスクを分かつ存在が相手だと、殊更顕著に許せません。

都心で暮らしていた頃は妻に対して毎朝のように、

家を発つ時間を1分過ぎています~

と、嫌味を吐いていました。(まじで1分単位)

そんな僕が、最近では妻にも言われるくらい時間に寛容になりました。

その理由を色々と考えてみたけれど、公共交通の量が関係しているような気がしています。

奥多摩 時刻表
奥多摩駅の午前9時台までの上り本数は9本
中野 時刻表
中野駅の午前9時台までの上り本数は78本

都心では公共交通の量が多すぎて、1分単位で目的地までの最適な選択肢が変化します。

僕の中には、その無数の選択肢から最善を選択しようとする合理厨がいて、

「出発が1分遅れたから、予定より5分遅い電車になって到着が遅れる。いや、でもバスに乗れば予定時刻に間に合うかもしれない」

と、Googleマップみたいに脳みそを働かせていました。

ところが、今は電車が1時間に1~2本しかありません。

電車に間に合わないときは30分遅刻するだけと、思考が至ってシンプルになりました。

うちの近所の人たちは、JRの時刻表を見てこんな会話をしています。

明日の朝は早いんですか?

「6はや」です。

お!早いですね。こちらは「6おそ」です。

「6はや」「6おそ」は、6時台にある2本の電車のこと。

6時4分発は「6はや」、6時31分発は「6おそ」と、1時間にたった2本しか選択肢がない故の表現で会話をするわけです。

せっかちになろうにも、このような生活環境ではのんびり生活するほかありません。

そんなわけで、誰かに時間のことであ~だこ~だ言うことが、ほとんどなくなりました。

お酒は、おいしいものを少しで満足

会社に勤めて以降、夜は暇さえあれば飲み歩いていました。

お酒そのものが好きというより、酔って楽しく誰かと話すことが好きだったのだと思います。

ところが、移住してからは夜に飲み歩くお店がなくなりました。

酔って楽しく誰かと話すという欲求を、異なる何かで満たさないといけない。

今はそれが、「VERTERE(バテレ)」のクラフトビールを飲むことで解消されています。

「VERTERE」は奥多摩町内にあるクラフトビールの醸造会社で、町内のいくつかの店で商品を購入できます。

VERTERE(バテレ)のクラフトビール

柑橘っぽさ&苦みの演出がとても上手なのか、どの種類を選んでも、だいたい好みの味をしています。

500mlで1000円弱するので量は買えませんが、たまにこれを少し飲むことが、最近の楽しみです。

飲酒の総量を減らせたことは、経済面・健康面共によかったと思っています。

「帰ります」に遠慮がいらなくなった

友達と飲むと、つい長居してしまい、翌日辛い思いをすることが多くありました。

振り返ってみれば「なんで3軒目に行ったんだろ、2軒目で帰ればよかった・・・」なんて後悔もしばしば。

やっぱり、友達と一緒にいると、できるだけ楽しそうな場に長居したいという即物的な感情が勝ってしまうんですよね。

移住してからは、友達と飲んでも21時頃には

そろそろ電車で帰ります!!

と席を立つことができるようになりました。(立つしかない)

帰り路は長いものの、早く切り上げればお酒が抜けていくので翌日の体調は楽になります。

友達にとっても自分にとっても、仕方のない理由で早く解散できることは、心身にとても良い影響があると感じています。

(一部友人には終電を逃して泊めていただくことも、、、)

なんとも言えない変化

虫と共に生きる

気温が20度を超えてきた頃から、虫を見かける機会が増えました。

屋外では当然のこと、屋内で網戸をしていてもどこからくるのやら、気づくとそこに居ることがあります。

もともと、あまり虫が好きではありませんでしたが、最近では新しい感情が沸いてきました。

・・・・・

・・・わかる

僕自身が自然に囲まれたこの環境を暮らしやすいと感じているように、彼らもこの環境が心地よいのだろうなと。

彼らを見ていると、少し価値観を共有できているような気がしてくるのです。

なるべくお互いに干渉せず、このまちで共に生きていけたらと思っています。

これまでは室内で虫を見かけると、ティッシュで包んで外に逃がしていましたが、最近では素手で捕らえて外に逃がすようになりました。

(虫への感情が無に近くなってきた)

2時間の移動を苦に感じなくなった

奥多摩町からは、都心に行っても、埼玉の実家に行っても2時間前後かかります。

月に何度もこうした移動を重ねているうちに、2時間の移動に慣れてしまいました。

スマホで漫画を読んだり、SNSを見たり、最近ではswitchを持ち歩いて「風来のシレン」を一生やっています。

移動中にゲームを持ち歩くなんて、20歳の頃に3DSで「イナズマイレブンGO シャイン/ダーク」をしていた以来です。

心身にゆとりがあればこそ、移動時間の長さも苦にならないというのは、ダウンシフトをしての新たな発見でした。

風来のシレン5

過去の発言で後悔処刑

前述したように、都心に居た頃は僕の中の合理厨が猛威を振るっていました。

そのせいで、旧友との会話中に処刑されています。

最近、コーヒーをミルして飲むようになったんだよね!

「豆から挽くとか手間じゃん」って言ってたのに

河原でバーベキューしてるよ!

肉は屋内で焼いて食べる方が衛生的って言ってたのに

個人的にはポジティブな変化だと思っているのだけれど、過去に発言したことで無駄に恥ずかしい思いをしているよ。

あんまり、なんだかんだ言うものじゃないですね!

さいごに

実際に書いてみて、ネガティブな変化はあまり感じていないことがわかりました。

とにかく心身共にストレスが少ないという実感が強いです!

それでも、虫のことや移動時間のことは、人によっては許容できない部分かもしれないですね。

移住やダウンシフトの参考になりましたら、幸いです。