【奥多摩観光】白丸ダムを見学したら、想像以上にエコだった

こんにちは!たまおです。

梅雨が明けて暑い日が続いていますね!

奥多摩は観光シーズン真っ盛り、近所で観光の方を見かける機会が増えました。

奥多摩観光といえばアウトドアレジャーが人気ですが、なんと町内に2つもダムがあるのをご存知でしたか?

奥多摩駅からバスを30分乗り継いだ先にある「小河内ダム」と、白丸駅から10分歩いた先にある「白丸ダム」との2か所。特に有名なのは「小河内ダム」の方かと思います。

「小河内ダム」ではダムカレーが食べられ、奥多摩湖はとても見晴らしがよく、浮き橋もあって、ぜひ紅葉の綺麗な季節などに遊びに行ってもらいたいです。

でも、本記事で取り上げるのは、じゃないほうの「白丸ダム」!!

白丸ダム

こちらの「白丸ダム」に先日はじめて訪問してきたら、学びが多くて想像以上に面白かったので紹介します。

「小河内ダム」と「白丸ダム」それぞれの目的

突然ですが、クイズです!

「小河内ダム」も「白丸ダム」も東京都が管轄していますが、どの部局が担当でしょうか?

東京都の部局一覧

水に関わることだし、水道局!?

半分正解!!

水道局は「小河内ダム」が、「白丸ダム」は交通局がそれぞれ管理をしています。

これは「小河内ダム」は水源の確保、「白丸ダム」は水力発電と、2つのダムの目的がそれぞれ異なっているからなんです。

水力発電
水力発電の仕組み 出典:東京都交通局
白丸ダム
白丸ダムイメージ図 出典:東京都交通局

「白丸ダム」では多摩川の水を貯め込んで、下流の多摩川第三発電所と白丸発電所に水を放流し、発電をしています。

そのため、ダムのメインゲートは水位が高くなり過ぎたときなどに限って放流を行うようです。(放流の様子がYouTubeにあがっていました)

そんな「白丸ダム」ですが、メインゲートやサイドゲートの上部を歩いて多摩川を渡ることもできますし、展望スペースからダムを一望することもできます。

迫力があって、見るだけでもなかなか面白いですよ~!

「エコっと白丸」で環境について学ぶ

水力発電を目的として建てられた「白丸ダム」には「エコっと白丸」という施設が併設されています。

エコっと白丸

施設内には展示が複数あり、再生可能エネルギーPR館として水力発電の仕組みを学ぶことができます。

このほか、トイレや自販機、Wi-Fiや電源ポートもあるので旅の途中で立ち寄ると何かと便利かもしれません。

そんな「白丸ダム」は運用開始してから60周年を迎え、限定版のダムカードやアメニティを配布していました。

エコっと白丸
ダムカード
白丸ダムのダムカード(左側が通常版、右側が60周年記念の限定版)

ちなみにダムカードは全国の様々なダムで配布をしていて、全部で800種類以上にものぼる。(令和5年6月1日時点)

螺旋階段を下りて「白丸魚道」を見学

「白丸ダム」では、さらに「白丸魚道」も見学することができます。

白丸魚道

この「白丸魚道」は、文字通りお魚さんたちのための道のこと。

「白丸ダム」の堤高は30mもあるので、魚たちをはじめとした生態系が上流・下流で分断されてしまいます。

それでは環境のためにもよくないよねということで、造られたのがこちらの魚道。

白丸魚道
「白丸ダム」の上部から撮影

お魚たちは「白丸ダム」の下流から赤い矢印にそって魚道を登って泳ぐと、先ほどの建物内にたどり着き、上流へと行くことができます。

「白丸魚道」の屋内では、実際に上流に向けて泳いでいるお魚たちの姿を見ることもできました。

ダムの上流に向かっていること、お魚たちは理解しているのか!?

そんなこんなで、「白丸ダム」は生物多様性に配慮された施設だということがわかりました。

白丸魚道

ちなみに、「白丸魚道」はこの螺旋階段が有名。

魚道を見るためにはこの螺旋階段をおりていく必要があります。(僕は実際に訪問するまで、この螺旋階段が魚道なのだと勘違いしていました)

さいごに

いかがだったでしょうか。

クリーンエネルギーのこと、生物多様性のこと、個人的にはとても興味深い施設でした。

でも、白丸駅からわざわざ歩いて行くほどかと聞かれたら、別に行かなくても良いかもな~というのが正直な感想です。

白丸駅からは青梅街道沿いを10分歩くけど、歩道がなくて危ない!!

車で奥多摩観光をされる方にとっては、奥多摩駅市街地までの道中にあるので、ついでに立ち寄っていただくとよいと思います。おしまい。

※徒歩の場合は「大多摩ウォーキングトレイル」からだと行きやすいのでおすすめです。