中古の軽バンを購入したので、タカラ塗料でツートンカラーに塗装した

こんにちは!奥多摩移住者のたまおです。今回は車に関する内容です!!

以前にこちらの記事で紹介したとおり、地域の魅力を生かした仕事を創りたいと軽バンを購入しました。

この軽バンは奥多摩の苔の魅力を広めるため、体験・販売移動拠点等としてDIYしていく予定です。

その手始めとして、まずは苔カラーにかわいく塗装することとしました!!

軽バン塗装については、いろいろな方々のYouTubeやブログ記事を観てシミュレーションしたものの…

想像の10倍は辛かった!!

「あれも用意しておけばよかった」「これはしないほうがよかった」など、反省すべき点が多々ありました。

今後、軽バン塗装を検討している方は、ぜひ参考にしていただければと思います。

本記事の内容は12分弱の動画にまとめてYouTubeにもアップロードしているので、ぜひそちらも参考にご覧ください。(記事の方がより詳細に感じたことなどを記録しています。)

軽バン塗装の準備

完成イメージ

今回購入した軽バンは、ダイハツ ハイゼットカーゴのホワイトカラー。

2013年製造、走行距離11万km、カーナビ・ETC・車検・法定整備付きで39万8千円で、相場よりも割安と感じて購入しました。

軽バン塗装

この軽バンを妻と二人でDIYしていきますが、まずは「何色に塗装するか」を話し合います。

苔っぽい色にしたいんやけど…

いいよ~

なんて理解の良い妻でしょうか…即快諾してもらえました。

塗料はタカラ塗料の水性ペンキが車のセルフ塗装によく使われているようで、その中から色を選びます。

タカラ塗料
タカラ塗料の提案色

メインは僕の希望でアイシンクグリーン、細部は妻の希望でミルクティベージュで、ツートンカラーに塗装することとなりました。

軽バン塗装
イメージ

完成イメージも決まったところで、次は必要な資材を揃えます。

用意したもの

塗装のために用意したのはこちらのグッズ。

軽バン塗装 道具

画像の右から順に以下の表のとおりです。

やすり×2ダイソー220円
やすりの取っ手に使うもの×2ダイソー220円
シリコンオフamazon1,190円
クロスダイソー110円
マスカーフィルムダイソー110円
マスキングテープダイソー110円
養生テープ×2ダイソー220円
ペンキ2色タカラ塗料15,320円
刷毛×2ダイソー220円
ローラー×2ダイソー220円
ローラーの替え芯ダイソー110円
ローラー用のペンキ容器×2セリア220円
ペンキを入れるバケツキャンドゥ110円
ホイール塗装スプレーamazon890円
絵具筆(画像外に買い足し)ダイソー110円
ハイカーボンヘラ(画像外に買い足し)ダイソー110円

以上の16点で、合計金額は19,439円となりました。

2万円以内に収まった!!

塗装会社に依頼すると20~30万円かかるので、セルフ塗装だと格安で済ますことができます!!

クオリティこそは劣るものの、この価格で好きな色の車に乗ることができるという点では、個性も出せるし十分ありだと感じました!!

さて、完成イメージも固まり、資材の準備も終わったのであとは塗るだけです!!

実際の軽バン塗装

塗装作業の流れ

今回の軽バン塗装作業は大きく分けて、以下の11工程で実施しました。

①ステッカー・ドアバイザー剥がし
②やすりがけ
③水洗い
④シリコンオフ
⑤一色目用の養生
⑥一色目の塗装(ミルクティベージュ)
⑦二色目用の養生
⑧二色目の塗装(アイシンクグリーン)
⑨エンブレムの塗装
⑩ホイールの塗装

⑪リタッチ

特に時間がかかったと感じたのは①と⑪の2つ。

そしてこの2つは、あらかじめ作業として想定していないものでした…

予習していた動画や記事では①と⑪について、そこまで触れられていなかった…

これらに時間を要したこともあり、2日で終わらす予定だったのが、結局丸3日かかりました。

スケジュールには余裕をもって組んでおくことを強くお勧めします。

①ステッカー・ドアバイザー剥がし

本来は②のやすりがけからはじめるつもりでしたが、購入した軽バンにはステッカーやドアバイザーが付いていたので、やすりがけが全体に行えません。

そのため、まずはこれらの除去作業から着手することとなりました。

軽バン塗装

ステッカーは貼り付けられているだけなので、爪を使って一枚ずつ剥がします。枚数が多くて手間はかかりましたが、無事に剥がし終えることができました。

軽バン塗装

難敵だったのはこちらのドアバイザー。

窓枠のゴム内部に差し込んである固定金具と、強力な両面テープで取り付けられていました。

ビニールテープをドアバイザーとボディの間に差し込んで引っ張り、両面テープからドアバイザーを剥がします。

無事に剝がせたものの両面テープが跡となってボディ上に残ってしまい…この日はテープ剥がしもヘラも持っていなかったので、指でこすって跡を取りました。

軽バン塗装

結局、ドアバイザー4つ分の両面テープ跡を綺麗に剝がし終えるまでに2時間くらいはかかった気がします。

こすっていた指の腹にはまめができました!!

②やすりがけ

続いてボディのやすりがけ、やすりがけをした方がボディにペンキの色が乗りやすくなるそうです。

車のボディを傷つけるという行為には当初ドキドキしましたが、実際にやすりがけをしてみると思いのほか削っている感が少なくて拍子抜けでした。

ちなみにサンドペーパー(やすり)には粗さがありますが、車塗装の際には#600を使うと良いそうです。

軽バン塗装 サンダー

やすりを握りやすくするためにハンドサンダーという商品があります。

我が家は100均でハンドサンダーを見つけられなかったので、適当な握りやすい商品を購入し、それにガムテープで固定することでハンドサンダー代わりとしました。

これで全く問題ないわ

とのことだったので、わざわざamazonで1,000円近く払ってハンドサンダーを買わずとも、十分代用できると思います。

③水洗い

やすりがけをすると白い粉がたくさん出てきました。そのため、一度水洗いをします。

雨が降ってきたから水洗い不要かと思ったけど、小雨で結局水洗いした!!

水洗いをしたあと、白い粉のせいで我が家の駐車場には白い水溜りができました。近所迷惑にならないよう、箒などを使って排水溝に流します。

雨の影響で塗装はあきらめ、1日目の作業をここで終えました。

④シリコンオフ

2日目は良く晴れ、朝から暑い日となりました。

シリコンオフとは聞き慣れない言葉ですが、どうやら油膜落としのことだそうです。

油膜がコーティングされた状態だと、せっかくの塗装もすぐに剥がれてしまうそうで、これを落とします。

軽バン塗装 シリコンオフ

スプレーを吹きかけ、それをクロスなどで拭きます。

このあとペンキを塗っていくので、糸くずなどが出ない布で拭き上げることが大事。

ちなみにシリコンオフですが、僕はamazonで約1,200円払って購入したものの、

ダイソーでも売ってた!!

シリコンオフはペンキを落とすときにも使えるので、この後の工程でも大変役立ちます。

⑤一色目用の養生

想定外の部位を塗装することがないように養生作業を行います。養生作業には大きく分けて3種類の資材を買っておいた方がよいと感じました。

1つ目はマスキングテープ。かなり薄いので、細かい部分の養生に使用します。1個購入しましたが使い切ったので、妻の私物から追加しました。

2つ目は養生テープ。生地も厚く、しっかりとした作りなので全体的に使用します。2個購入しましたが使い切ったので、多めに購入しておくことをお勧めします。

3つ目はマスカーフィルム。これは養生テープとフィルムがセットになったもので、窓などの広い面に使用します。1個で十分足りました。

軽バン塗装 養生

塗装する色数が多いほど、養生作業の回数も増えるので消費量が激しくなります。

テープ類はあればあるほど、厳重に養生作業を行うことができるので、多めに買っておいた方が良いと思いました。

ちなみに、養生は人を選ぶ作業です。

ああ、養生作業細かい…大変だ…大変だ…

養生作業はやっておくから、塗装をしていいよ

と妻に助けてもらいました。

⑥一色目の塗装(ミルクティベージュ)

養生作業で戦力外通告を受けた僕は、妻の養生が済んだ箇所からペンキを塗ることに。その前にまずはペンキの準備を進めます。

軽バン塗装 ペンキ

タカラ塗料の水性ペンキは、5%~10%の水で薄めて使用するそう。こちらのバケツに500g移して、50ml(10%)の水で薄めました。

全て使い切るつもりなら、バケツに移さずにそのまま容器に水を入れても良さそうでした。

軽バン塗装

大きな面はローラーを使って塗ります。一度でべったりと塗るのではなく、薄く何度か重ね塗りをした方が綺麗になるようです。

個人的には、三度塗りくらいでちょうど良い感じに仕上がりました。

細かい部分は刷毛で塗りましたが、刷毛って結構大きいんですよね…

僕は最終的に絵具筆を買って細かな部分を塗ったので、最初から購入しておくことをお勧めします。

ちなみにハイゼットカーゴはボディの下部やサイドミラーがプラスチック製で、これらの部分はペンキがとにかく乗りづらかったです…

わかっていたら、プラスチック部分には塗らなかった…

と感じてしまうくらい大変だったので、これから塗装する皆さんは塗るか否かよく考えるようにしましょう。

(プラスチック部分もベターっとペンキを塗せることで色は付きましたが、見栄えがあまりよくないのと、剝がれやすいように感じました)

⑦二色目用の養生

一色目が塗り終わったら、次は二色目を塗るため、再び養生作業を行います。一色目のペンキの上にマスキングテープなどを貼るイメージです。

一色目も二色目もそうですが、養生を剥がす際に塗料が一緒に剥がれたりすることがあります。

仕方ないことだと諦めて、最後にリタッチしていくことにしました。

⑧二色目の塗装(アイシンクグリーン)

大きな面を塗っていきます。

軽バン塗装 ツートン

今回はベージュ→緑の順で塗りましたが、思い返すと緑→ベージュの順で塗れば良かったかもしれません。

というのも、大きな面をがしがし塗っている際、緑のペンキが結構跳ねてしまいました。

ベージュで塗った面に緑が跳ねると落とすのが大変。逆だったなら、まだ目立たなくてよかったのかなと思います。

緑は塗る面が広く、1周塗るだけでも多大な時間を要します。

2週目が終わった頃には外も暗くなってしまったので、2日目の作業はここで終了。

快晴の空の下での屋外作業はそれだけで体力を消耗したようで、夜はぐったりしてしまいました。

⑨エンブレムの塗装

3日目に入りました。妻は仕事の関係で都合がつかず、この日は僕一人で作業となります。

エンブレムが黒に黄色だったこともあり、緑のボディと合わさってヤマト運輸みたいになっていました。

このままではまずいと、エンブレムを塗装することとします。

軽バン塗装 エンブレム

エンブレム剥がしには、ダイソーで購入したこちらのカーボンヘラを使いました。

エンブレムは両面テープで固定されているだけだったので、全体的にヘラを差し込んですきまをつくることで、すぽっと外すことができました。

ホイールカラー用に購入した黒スプレーを吹きかけて、家にあった3Mの両面テープを使って再度貼り付けます。

エンブレムの基部にも塗装することを考えると、ボディ塗装の前にエンブレムを剥がしておいた方が良かったと思いました。

⑩ホイールの塗装

スプレーを吹きかけるだけなので楽しかったです。ここまでの工程で一番楽でした…

軽バン塗装 ホイール

⑪リタッチ

ようやく全行程が終わった…と達成感に浸るのも束の間。

養生を剝がす際に剥がれた部分や、そもそも濡れていなかった部分など、元々のホワイトカラーが至る所から覗いて見えて凄惨な状態です。

全体を細かくチェックしては、ひたすらリタッチします。

軽バン塗装

細かくリタッチをしていたら、3日目も日が暮れていました。

それでも、

まだ気になる箇所がある

とのことで、妻は後日、更なる塗り直しをしていました。

完成

というわけで、約1万9千円の資材費、工数5人日にわたる作業を経て、無事に軽バンセルフ塗装が完了しました!!

軽バン塗装 ツートン

塗りむらはあるものの、それなりにかわいくできたのではないでしょうか!!

先日、西友に行った際に屋上の駐車場で、なんだかサチモスっぽい雰囲気の写真も撮ることができました。

ネオンと車がめちゃくちゃアーバンでシティポップですね?

軽バン塗装

一方で、事前に色々な方の動画で見ている分には気づけなかったのですが、車を遠目に見ると素敵なんですけど、近くで見るとどうしても「手塗り感」は否めません。

これから塗装をする皆さんは「自分が想像している7割くらいの美麗さになる」と思って取り組まれると、ちょうど良いのではと感じました!!

さいごに

3日間、屋外の駐車場で塗装をしていたら、地域の人たちと色々な交流がありました。

ベージュで塗装中の車を見て、「事故車買ったの?パテ埋め中?」と心配してくれたおっちゃん。「うんこ色か!?」とからかってきたおっちゃん。

「自分たちで塗ったなんてすごいじゃん!」と褒めてくれたご夫婦。「個性的でいいんじゃないか?」と褒めてくれたおじちゃん。「かわいいわねえ!」と褒めてくれたおばあちゃん。

こういう新しい交流も含めて、今回軽バン塗装に初めてチャレンジしてよかったと感じられました。

さて、次は車の内寸を測ってDIYの内装設計をしないといけないな。

これ、体験・移動販売拠点として無事に完成できるのかな…体力面で心配になってきました。おしまい。