きのこ祭2Days 奥多摩「しいたけ収穫祭」と丹波山「Maitake Festival」に2日連続行ってきた

こんにちは!奥多摩移住者のたまおです。スポーツの秋、読書の秋、きのこの秋でございますね。

というわけで、9月23日(土)、24日(日)との2日間きのこ漬けの週末を過ごしてきました!!

きのこ漬けとは…?

と思う方もいらっしゃるでしょう。

なんと、9月23日には東京都奥多摩町にて「おくたましいたけ収穫祭」が、9月24日には山梨県丹波山村にて「Maitake Festival」がそれぞれ開催されていたのです。

おくたましいたけ収穫祭

地域で育てられたものを、その場でおいしく食べられるイベントだなんて行かないわけがありません!!

Maitake Festival

これらきのこ祭に行ってきたので、その様子をお届けします。

結論からお伝えしますがどちらも素晴らしいイベントで、僕にとっては秋の風物詩になる予感!

皆さんもぜひ来年いかがでしょうか。

「おくたましいたけ収穫祭」

イベントの概要

「おくたましいたけ収穫祭」は東京多摩学園主催のイベントです。

東京多摩学園についてはこちらの記事でも触れましたが、知的障害のある方が生活している福祉施設で、入所者の皆さんと職員さんとで野菜づくりなどに取り組まれています。

今回の目玉である椎茸も、その内のひとつというわけです。

東京多摩学園までは最寄りの奥多摩駅から歩いて40分程かかりますが、この日は駅前からイベント来場者用のマイクロバスが出ていました。

特にバス時刻表などはありませんが、駅前~東京多摩学園間を複数台のバスで定期輸送しているようです。

おくたましいたけ収穫祭
おくたましいたけ収穫祭

僕たちは9時50分頃に奥多摩駅に到着しましたが、すでにバス停には10名程の列がありました。

到着したバスに皆さんと乗り込み、会場へと向かいます。

会場の様子

バスから降りると、既にキッチンカーや職員さんによる出店でにぎわいがあります。

わさび食堂

わさび食堂さんは「おくたましいたけ収穫祭」でも「Maitake Festival」でも連日お見かけしました!!

おくたましいたけ収穫祭

園内で育てられた美味しい野菜が、消費者の財布にやさしい価格で販売されています。

おくたましいたけ収穫祭

こちらは「ミャンマー料理の詰め合わせBOX」(500円)、東京多摩学園の職員さんにミャンマー国籍の方がいらっしゃるのでしょうか。

どれも初めて食べましたが、日本人好みのやさしい味わいで美味しくいただきました!!

おくたましいたけ収穫祭

そのほか、「VERTEREのビール」(600円)、「きのこ御飯」と「きのこ汁」がそれぞれ300円、「わさびいなり寿司」(400円)と、このあと椎茸を食べる予定なのにたくさん購入してしまいました。

おくたましいたけ収穫祭

会場の様子はこんな感じ。

森の中にベンチが並べられていて、前方にパフォーマンスステージ、後方に椎茸の収穫スペースがありました。

椎茸収穫の様子

椎茸収穫の参加費は1人500円で、抱えられるだけの椎茸を持ち帰って良いそうです。

原木に生える大量の椎茸の中から、美味しそうなものを探します。

おくたましいたけ収穫祭

通な人に教えてもらいましたが、傘の裏が白いと美味しいらしく、雨に当たらない椎茸ほど傘の裏が白いそうです。

全ての椎茸の傘の裏が見えるわけではないので、「これかな?」と思って採ってみると茶色かったり、なかなか奥が深い。

実際の収穫の様子は下の動画をご覧ください。ちなみに、ハサミや袋は受付でもらうことができます。

結局僕は、あれこれ悩んで時間をかけながらも20個の椎茸を収穫しました。

おくたましいたけ収穫祭

会場で七輪も借りられるので、早速焼いていきます。

おくたましいたけ収穫祭

そういえば、採れたての椎茸を焼いた経験がない…

軸は取るの取らないの?どっちの面から焼いたらいいの?わからないことだらけですが、手探りで焼きます。

七輪に醤油が垂れたときの匂いがたまらん~

ちなみに、茄子とネギも「椎茸と一緒に焼いて食べてください」とテイクフリーでもらうことができました。至れり尽くせり…

パフォーマンス見学

食べるだけでは終わりません。

会場の前方がステージになっているため、椎茸を食べながらパフォーマンスを楽しむことができます。

だれでもアーティストわくわく

こちらは「だれでもアーティストわくわく」の皆さん、アラジンのテーマ曲などを踊ってくれました!!

Ogouchi Banban Company

こちら「Ogouchi Banban Company」の皆さん。

パフォーマーのかん先生が歌って踊り、お友達のみんなもそれに合わせて歌って踊ります。

楽曲は全てオリジナルで、聞いていると自然とまちの魅力に触れられる内容となっていました。

僕はこのパフォーマンスにえらく感銘を受けました。わかりやすく言うと、かん先生が「奥多摩専属歌のお兄さん」みたいに映ったのです。

観ている人たちに楽しんでもらう、一緒に歌って踊る子供たちに楽しんでもらう、地域の魅力をキャッチーに発信する、子供たちの郷土愛を育む。

こんな素敵な人が全国各地にいたら、すごく楽しくなるだろうな!!

そんな「Ogouchi Banban Company」のパフォーマンスの魅力が伝わる30秒の動画を見つけましたので、ぜひご興味のある方はご覧ください。

このほかにも、施設入所者の皆さんによる劇や職員さんによる歌唱、OPTさん登場など、多岐にわたるパフォーマンスで楽しませていただきました!!

パフォーマンス全体を通して、子供たちも施設入所者の方も、職員さんも、みんな歌がうまいとかそうじゃないとか関係なく楽しそうで、「インクルーシブ」という言葉の意味を初めて体感することができました。

椎茸の収穫を楽しみに行ったつもりが、ほっこり温かい気持ちになれた「おくたましいたけ収穫祭」の様子でした。

「Maitake Festival」

イベントの概要

皆さんは山梨県丹波山村をご存知でしょうか。

奥多摩町の西隣にある自治体で、奥多摩駅から国道411号を40分ほど車で走った場所に位置しています。

Maitake Festival

「Maitake Festival」は、そんな総人口約500人の丹波山村で開催されるお祭りです。

丹波山村では「丹波山倶楽部」の皆さんが原木舞茸づくりをされていることから、原木舞茸の聖地としてこうしたフェスティバルが開催されています。

ちなみに原木舞茸とは、丸太を使って自然に舞茸が育つのに近い形で育てられた舞茸のこと。菌床栽培で育てられた一般的な舞茸よりもアミノ酸含有量が多く、美味しくて歯ごたえも良いとされているそうです。

イベント会場は奥秋キャンプ場ですが、駐車場は近くの丹波中学校校庭となりますのでご注意ください。

Maitake Festival

駐車場から会場までの道で丹波川を渡ります。

この丹波川、つまりは多摩川の源流にあたるわけですが、川幅もあって奥多摩近辺の多摩川とも違った雰囲気がありました。

Maitake Festival

会場の様子

会場に着くと大勢の人だかり。観光客も大勢いるとは思いますが、会場内だけでも総人口の500人を超える方々がいたのではないでしょうか。

Maitake Festival

受付で会場案内図を受け取ります。雑貨屋さんやイベントスペースもありますが、メインは原木舞茸を使ったフードみたいですね!

村内だけでなく様々な場所からお店が集まり、原木舞茸を扱った料理を振舞っているようです。

Maitake Festival

この日は妻と友人との3人体制で参戦しましたが、僕は運転手をしていたためアルコール摂取ができません。

というわけで、ひたすら食べることに徹します。(妻と友人はクラフトビールや舞茸ジンも楽しんでいました)

Maitake Festival

Galloさんの「舞茸ビリヤニ」(1,000円)、餃苑さんの「肉団子」(500円)、丹波中学校さんの「舞茸豚汁」(300円)、3人それぞれが思い思いに購入するので、料理が次々と卓上に並びます。

オオカミ印の里山ごはん

オオカミ印の里山ごはんさんの「舞茸ごはん」(500円)にはでっかい舞茸がどっさり!!

TABA CAFE

TABA CAFEさんの「舞茸ピザ」(1,000円)はもちもちの生地の上に、チーズと舞茸がふんだんに使われています。

この日のわさび食堂さんは「追いわさび」(200円)を提供されていて、会場内で買った舞茸フードを持っていくと、その料理に擦りたてのわさびをトッピングしてくれました。

鮎寿司

こちらは、かあら小屋さんの「鮎寿司」(700円)。舞茸以外にも、丹波山村の名品をいただくことができました!!

地域の方との交流

散々食べてお腹いっぱいになったあとは、丹波山村の檜を使ったお香づくりに挑戦しました。

Maitake Festival

こちらのお香づくりは地域おこし協力隊の方が運営していて、体験しながらたくさん話せました。

丹波山村には約20人の地域おこし協力隊員がいること。年明けには奇祭と呼ばれる「お松引」があること。買い物は車で40分かけて大月の方まで出ること。

地域の方のお話を聴けて、丹波山村の生活がリアルに想像できました。

さいごに

奥多摩「しいたけ収穫祭」と丹波山「Maitake Festival」はどちらもきのこ目当てで行きましたが、「美味しかった」以上の満足感を得ることができました。

障害のある方から小さな子供までのびのびと過ごすインクルーシブなイベント。地域内外の人と協力して行うパワフルなイベント。どちらも見られたからこそ、それぞれの良さをより顕著に感じることができたと思います。

自分がどんな地域で暮らしたいか、地域のためにどんなことがしたいのか、いろいろと考えるきっかけをもらいました。

これらイベントのおかげで、秋がもっと好きになっちゃったよ~!早く来年の夏終わらないかな!おしまい。