こんにちは!奥多摩移住ブログ「東京ダウンシフト」です。
4月も下旬に入り、奥多摩の山々はきれいな萌黄色に染まっています。
去年のこの時期に、僕たち夫婦は奥多摩へと移住してきました。
ついに1年経ったぜ!
長かったような、短かったような、あっという間の1年間。
当時の様子をSNSで振り返ると、移住1日目はかなり気合が入っています。
ストレスフルだった日々の反動でしょうか。
毎日のように数時間、川原に座って流れる水を眺めて過ごしていました。
それにしても、よく四度寝もできたな…。
移住して1年が経った現在、奥多摩生活に対する率直な感想は、
毎日しあわせ~
ほどほどに働いて、趣味や生活もめいっぱい楽しむ。そんなメリハリのある暮らしが僕たちには合っていたみたいです。
だけど移住前は「買い物が大変そう」「近所付き合いでトラブルがあったらどうしよう」「友達と会えなくなるかも」という不安もあって、決意を固めるのに勇気がいりました。
そこで今回の記事では、1年後の自分から昔の自分にアドバイスをするという形式で当時の不安や悩みを振り返ってみたいと思います。
移住に興味はあるけど、なかなか決心がつかないでいる。そんな方の参考になりましたら幸いです。
仕事がやめづらい…
本日は、奥多摩移住歴1年のてんゆうさんをお呼びしました。移住検討中の方からの不安や悩みに回答してもらいます。それでは、最初の質問です。
移住生活には憧れますが、職場に辞めると言いづらいです。
いや~、わかります。自分が辞めたら会社が倒産するかもとか、皆に迷惑がかかるかもとか、色々と考えますよね。僕たち夫婦も、それぞれ会社に長く勤めていたので辞めづらく感じていましたよ。結局、僕たちの退職後も会社は普通に回っています。
それでも会社に迷惑をかけたくなくて…
会社を気遣うなら、余裕を持って退職の意思を伝えることをお勧めします。僕も妻も、退職意思を伝えてから半年間は会社側の希望で就労を続けました。会社側は、退職の意思を伝えられてはじめて僕たちなしの体制について検討を進めてくれました。
それから、僕は退職後も業務委託という形で、妻は移住後しばらくテレワークという形で会社の業務に携わっていました。移住するにしても会社の仕事に携わる方法はあるので、まずは「移住したいので今の仕事の続け方は難しい」と相談をしてみましょう。
わかりました!上長に相談してみます。
買い物は大変?
続いての質問です。
買い物が大変そう…どうしてるんですか?
青梅市内のスーパーまで車で片道20分かけて行きます。5分も歩けばコンビニ、ドラッグストア、スーパーがある都心の生活からは大きな変化です。
車で20分…結構大変そうですね。
実際のところ、特に大変とは感じません。
まず、働き方を変えたので時間がたくさんあります。スーパーまでのドライブは、むしろ気晴らしのひとつですね。
それから、徒歩での買い物と違って重たい荷物を持ち歩く必要がありません。これは都心での買い物と違ったメリットかもしれませんね。
う~ん。でも、車を持ってないんですよね。買い物のために車を買うにも出費が痛いなあ…。
僕も半年間は車なしで生活しました。町内の商店や東青梅・河辺にある駅近くのスーパーを使えば問題なく生活できますよ。
また、移住支援金制度を利用すれば中古車の購入費くらいには充てられますので、そうした制度を利用するのもありかもしれません。
なるほど…!思ったより大変じゃなさそうだ!!
※以下は、過去に移住支援金制度について紹介した記事
友達とは会いづらい?
続いての質問です。どうぞ~
都心にたくさん友達が住んでいます。移住するとこれまで仲良くしていた友人と距離感が生まれてしまいそうで…
こないだ高円寺の友達に「奥多摩に行ったとは思えないほど、顔を見るね」と言われました。
仕事やプライベートを合わせて、なんだかんだ月3回は都心へ出ていた気がします。その都度、せっかくだからと友達と会う予定を立てたり、昔馴染みのお店に顔を出したりしています。
でも、友達と近所に住んでいたときよりは会いづらいですよね?
「これから飲みに行かない?」みたいな急な誘いには乗れなくなりました。
でも、そういう飲み会って振り返ってみると「別に行く必要なかったかもな…」と思うことも多かったです。その代わり、話したいことがある友人とはしっかり予定を立てて遊ぶ。そういう付き合い方ができるようになりました。
でも、会いに行くのは大変そう…
都心で遊ぶなら片道2時間弱は想定した方がよいと思います。
ある日の飲み会を例にすると、14時に自宅を出て、16時に中野着、2軒飲み歩いて、22時に解散、0時に帰宅。こんなスケジュール感でした。開始時間を早めれば、飲み足りないということもありません。電車移動はほとんど座れるのも魅力ですね。
思いのほか、変わらず遊べるものなんですね!
はい。都心で構築した人間関係を継続できることは、奥多摩移住の大きなメリットだと断言できます。
少し話はそれますが、奥多摩町にはいろいろな趣味やサークル活動があるようです。(アマチュア無線、古文書研究、将棋、読書会、バドミントン、バスケ、トレッキング、英会話、中国文化…etc)
興味があったら参加してみると、この町でも新しい交友関係が紡げるかもしれませんよ!
僕自身は英会話教室と読書会に参加していますが、ここでつながった人間関係のおかげで、この町での生活がもっと楽しくなっています。
ご近所付き合いは大変?
全体的にポジティブな回答が続いていますね。次の質問です。どうぞ~
今住んでいるマンションでは、隣の人と話したこともありません。近所付き合いをしていくことに不安があります。
すごくわかります。僕も都心で計5回引越しましたが、特にご近所付き合いはありませんでした。だけど現在は、ご近所さんとたのしく交流してますよ!
トラブルになったらどうしよう…
引越しのあいさつ、日常的なあいさつ、ゴミ出しとか地域のルールを守る、それだけちゃんとできれば問題ないかと。
それでもトラブルになったら、それは不運としか言えませんね…。
自治会とかも入ったことがなくて、どんな感じですか?
自治会は年に数回程度の活動(一斉清掃や防災訓練)なので、僕自身は楽しく参加しています。
ただ、消防団についてはお話を伺った結果、自身の信条と合わない部分があったので入団を辞退させていただきました。
僕の住んでいるエリアは自治会も消防団も本当に親切な方々なので、気になることがあったらまずは話を伺ってみるといいと思いますよ。
なんとなく怖いイメージがあったのですが、意外とフレンドリーなんですね!
はい!怖いものと思って拒んでしまうと、真実がよくわからなくなるし、相手のことも不快にさせてしまうかもしれません。ネット記事などを見るとトラブル事例がよく書かれていますが、まずは先入観をなくして対話をしてみるといいと思います。
想定していなかった問題
今回の記事では、移住前に抱いていた悩みや不安に対して、移住歴1年の自分自身から回答してみました。
未来の僕から過去の僕に言いたいことは、
お前の悩みは、あんまり気にしないで平気だぞ!
と、ひと言にまとめられてしまいそうな感じがします。
とはいえ、僕自身が想定していなかった問題が一つありました。
それは「都心の生活には戻れなくなった」であろうこと。
ゆったりと流れる時間、温かな人間関係、豊かな自然、移りゆく四季を感じられる毎日。
それらを手放して元の生活には戻れそうもありません。追い込まれた感は若干ある。
そういえば、月に1度「おくたま探検隊」と称して焚き火会を開催しています。
移住生活に対する疑問とか、ここで自由に聞いてくれても大丈夫です。聞いてみたいことがあってもなくても、ぜひ遊びにきてくださいね。
今年こそ、移住者を増やしたいな。おしまい。