こんにちは!奥多摩移住者のたまおです。今回は仕事に関する記事です!!
ここ最近は前職同様まちづくりコンサルの仕事を少しやりつつ、「地域で新しい仕事を創りたいな~」ともっぱら考える日々を送っていました。
アイデアはたくさん思い浮かぶものの、なかなか「これだ!」というレベルに練り上げることができません。
本を読んだり、自然散策したり、商店に立ち寄ったり、習いごとを始めたり…とにかく経験値を足で稼ぐことに時間を使っていました。
そしてついに、
アイデアが固まったぜ!!
という段階に到達しました。
町職員の方や地域の方とも意見交換し、なんとなく「この方向性で進めよう」と決心できたので、その概要を紹介します。
後述していますが、あくまで「地域の魅力を生かした仕事創り」にこだわっています!
目次
アイデアについて
「地域の魅力を生かした仕事創り」はなぜ必要なのか
皆さんは「消滅可能性都市」という言葉を知っていますか?
2040年には896の市区町村がこの「消滅可能性都市」になるというニュースが、2014年に公表されました。
「消滅可能性都市」は、2010年から2040年にかけて20~39歳の女性が5割以下になってしまう自治体のこと。
子供を出産する可能性の高い層が減ったので、人口も減り、最終的には消滅しますよということを意味しています。
奥多摩町もこの「消滅可能性都市」の1つです。
こうした状況を受けて生まれたのが「地方創生」という考え方。地方でも田舎でも、仕事や子育てなど安心して暮らし続けることができる地域の発展を目指すというもの。
地域に仕事がなければ、人は都心に移動せざるを得ません。また、地域の魅力を生かした仕事がなければ観光的魅力も少ないので、都心から人も来ません。
だからこそ、地域の魅力を生かした仕事創りは、日本各地の地域存続のためにも大変重要な課題です。
そんな前提を踏まえて、せっかく奥多摩町に移住したのだから、地域の魅力を生かした仕事を創りたいと考えていました。
コンセプト「苔でつながる 人・まち・自然」
植物にはそこまで興味がないけれど、なんとなく苔が好きと言う方って結構いますよね。
最近ではNHKドラマで苔テラリウムが取り上げられて話題になりました。
僕もそんな中のひとりで、下の記事で触れているように、奥多摩町に住んで間も無く苔が気になりはじめました。
町内には本当にたくさん苔があります。
僕が暮らしていた埼玉や都心部では、道路脇にポツンと生えているくらいでしたが、奥多摩町では壁一面にびっしりと群生しています。
苔すごすぎん!?
と驚愕しましたが、現状では観光資源としてスポットライトを浴びていない様子です。
青森県の奥入瀬では苔を観光資源として扱っていますので、奥多摩町にも十分チャンスはあるように感じました。
そこで考えたのが「苔ベース(仮称)」というアイデアです。
「苔×体験拠点×移動販売車」から名前を付けていて、「苔でつながる 人・まち・自然」をコンセプトに、もっと自然を好きになる、もっとまちを深く知れる、人とまちと自然とがつながっていくような取組を進めていきたいと考えました。
まずは不動産を持たずに車でやってみる
これまで色々な仕事のアイデアを検討しましたが、結局毎回、
スペース(店舗)がないと、できることが限られる…
と大きな壁にぶつかっていました。
不動産屋がない奥多摩町で理想の店舗物件と巡り合える可能性は低く、それを待っていたらいつまでも新しい仕事が始められません。
そこで現実的に可能なのは、無店舗や移動拠点という方法。
軽バンなら車両代(中古)も含めて100万円あればDIYができます。
つまり、町からの「定住促進サポート事業支援金(起業時100万円)」があれば、元手なしで独立できるわけです。
町役場には、今後の移住者増加に向けた視点も含めて「出店場所の確保・整理に是非一緒に取り組んでほしいです」と相談しました。
というわけで、こないだ軽バンを購入しました。2013年製造で税込み39万8千円。
これまで頑なに車なし生活を貫いてきたものの、せっかく「定住促進サポート事業支援金」を交付してもらうので、町の発展のために有効活用させていただこうと思います。
エコ・グリーンツーリズム案
苔に興味を持ってすぐ、苔テラリウム製作に関する講習会へ通っていました。
苔テラリウムは都心の生活で緑を楽しむ手段として、大変魅力的だと感じます。
ですが、奥多摩町に苔がたくさんあるからと、これを製作するために苔採集をはじめたら、多様な生態系が壊れてしまう可能性は否めません。
そこで、「苔ベース」ではより自然に触れながらも、自然環境について豊富に学べるエコ・グリーンツーリズムを実施したいと考えています。
苔のことをたのしく観察する会を開催したり、苔の知識をふんだんに取り入れたワークショップを開催したりなど。
自分自身が今よりもっと自然環境に対する理解を深められるように、10月に自然観察指導員の研修を受ける予定です。
苔イメージフードについて
奥多摩町には年間約200万人の観光者が訪れますが、一部の心ない方々による観光公害が問題視されています。
こうした悲しいニュースを見るたびに、自然を守りたいし、観光者の皆さんにも自然を大切に扱ってほしいと感じます。
だからこそ、自然に関心を持ってもらうきっかけづくりとして、「苔ベース」では苔イメージフードを提供したいと考えています。
僕自身、苔について時間をかけて学んでいますので、苔好きの皆さんにも喜んでもらえるような再現度を目指したいと思っています。
これを提供するためには、食品衛生責任者の資格取得するとともに、保健所で飲食店営業許可を受ける必要があるようです。
さいごに
ここまで考えたら、あとは形にしていくのみ!
車のDIYに、各種免許・資格等の取得、勉強など、いろいろと時間を見つけて取り組みます。
それにしても、まちづくりのプレイヤーになるってすごく楽しい!!
これまではコンサルの仕事で、まちづくりのポイントを伝えたり、事例を話したりと、あくまでも第三者として地域に関わることしかできませんでした。
それが今は、ひとりのプレイヤーとして挑戦できています。
地域のために、僕自身のために、まずはアイデアを形にできるように一歩ずつ進んでいきたいと思います。おしまい。